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【陶とガラス】芸術と実用の間のティーポット

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不便さを楽しんでもらえたら


ボワワワー ボワワワー。
バーナーから荒々しく燃え上がる炎。じっと見ていると、まるで太陽を直視しているかのような目が痛くなる感覚を覚え、時に瞬きをしながら、私はその作業に見入っていました。 炎の強さを調整しながら、一本のガラスの筒に火を当て、指先でくるくると回しながら伸ばしたり膨らませたりして作品を作る。こんな激しい仕事とは対極にあるような、澄み渡る透明感のある美しいポットを。



家で過ごす時間が増えているいま、テレワーク中の休憩時間に、食後のゆったりとした時間に、お茶を淹れることが増えているのではないでしょうか。かくいう我が家も、この1〜2ヶ月で紅茶の消費量が何倍にも増えています。

お気に入りのカフェで過ごすひとときのように、家でのお茶の時間も日常から少し離れて「非日常」を味わいたい。ちょっと贅沢に、ゆったりと過ごしたい。そんなふうに思いませんか?

お気に入りのカップのその次に、こんなポットがあったならきっとその想いは叶いそう。そんな作品に出合いました。ガラス作家・羽鳥景子さんが作る耐熱ガラスポット「芽吹き」です。



ふくよかながらもシュッとした背の高いボディ。しなやかな曲線を描く細めの持ち手、キリリと先がすぼまった注ぎ口。茶腰の部分もガラスで作られ、すべてが透明に満ちています。

これまでもポットは制作していたものの、イベントなどでご自身で作りたい形とデザインのものを少量だけ制作しては販売してきたという羽鳥さん。今回のポットは毎年出店している手紙社のイベント「もみじ市」でお会いしたお客様をイメージし、その方々が楽しく使っていただけるように…と想像しながらデザインしたそうです。



「ガラスのポットであるからには、中の様子がきれいに見えること。それを大切にして作りました。ガラスのポットは管理は少々面倒だし、扱いは繊細にしないといけないし、決して『使い勝手が良い』というものではありません。でも、実用に固執されず、とにかく楽しんで使って欲しいと思っています」

「好きなものを自由に作る」という思い



羽鳥さんの自宅の一画にある工房。細かな仕上げ作業はここで行う


学生時代は油絵を専攻し、絵をガラスに描くということからガラス素材に魅力を感じ始めたという羽鳥さん。ガラス教室に通い始め、その後は先生の作品の記憶をだどりながら、ほぼ独学で作り方を探っていったのだそうです。

「だから、作るものも作り方も自由なのかもしれません」



注ぎ口をつける。ここを通ってこう落ちて、表面張力で水滴が持ち上がって切れる、という具合にしずくが流れる道筋をイメージしながら


ご自分の作品を制作する一方で、1日の半分は、企業からの受注でアクセサリーパーツなどのプロダクトを作る仕事をされています。

「技術を維持するのは難しいので。ミリ単位で完成品が決まっているプロダクトをひたすら作るという仕事をしています。この時間は、考えずにひたすら手を動かす。ピアノの練習と一緒ですね」



デザインのアイディアを描いたノート。発想の源は植物や動物のフォルム


プロダクトを作る時間は、自分をギュッと引き締める時間。その反動として、自分の制作がより自由になっているのを感じるのだと言います。

「エンドユーザーのことばかり考えながら作っていた頃は、使い勝手に絞られて同じようなものばかりしか作れなかった。今は、好きなもの自由に作りたいと思っています」

時間との勝負の45分間



本体の制作は、自宅から離れた工房で行う。バーナーからの炎の温度は1400~2000度だという


耐熱ガラスの素材はパイプ状になっています。バーナーから出る炎の温度は1400~2000度。炎の燃える音から耳を、強い光から目を守るため、イヤホンとサングラスをしながら作業をするのだそう。



耐熱ガラスの素材。筒状のものを伸ばしたり膨らませたりして形をつくる


パイプに熱を当て、ガラスがやわらかいうちに引っ張ると伸び、吹くと膨らむ。ただし、普通のガラスと違い、耐熱ガラスは火から離すと固まりやすく、作業にはスピードが大切になってきます。そのため、作る前にしっかりと工程を考え、使う道具はすべて手元に用意して臨むのだそう。その段取りを考えるのも、羽鳥さんにとっては楽しい作業の一つだと言います。



細かい模様がつけやすいのも、耐熱ガラスの特徴のひとつ


「作り始めたら途中で止められない」という制作作業は、1本のパイプが本体の形に仕上がるまで、およそ45分。その間ずっと炎の上でパイプを回しながら、おおよその形と表面の模様までを作っていきます。パイプを伸ばし、膨らませ、穴を開け、注ぎ口を取り付け、表面に模様を描く。手を止めることなく、迷う瞬間もなく。時に「いちばんブサイクな顔で吹くとうまくいく」というジンクスを守りながら。

ひととおりの作業が終わり、集中から解放された時。「熱くないんですか?」という質問に「もちろん、熱いですよ。でも慣れましたね」。炎の熱で赤く火照ったほほを緩めながら、羽鳥さんはそう答えてくれました。



本体に取ってと注ぎ口をつけるところまで一気に行う


表面に描かれているのは、とりどりの7色の実。お茶の時間を楽しむためのポットは、それ以外の時にでも、置いておくだけでオブジェとして美しいポットでもありました。

このポットで、花びらが入ったハーブティーを煎れてみたいな。その時は、ベランダにテーブルを出して、外で過ごしてみよう。ポットに茶葉を入れて熱湯を注ぐ。乾燥して縮まっていた葉や花は少しずつほぐれてふわりと広がり、それとともに、お湯の色もだんだんと黄緑色に染まっていく。その移り変わりをじっと見守る時間。

日の光を浴びたポットと、ほのかに色づく透明なハーブティーはどれほどまでに心を満たしてくれるのだろう。




(文章:渡辺洋子 / 写真:北島勲、小林駿平)




商品一覧



羽鳥景子・耐熱ガラスポット「芽吹き」  ¥9,000(税抜)



ご購入の前に



・耐熱ガラスは普通のガラスよりも水垢が付きやすい特性があります。使い終わったら、中の隅々まできれいに水滴を拭き取ると、透明で美しい状態が保つことができます。

・やわらかいブラシを使ってお湯で洗ったのち、やわらかいふきんで水をしっかり拭き取ってください。茶腰や蓋の部分も、キッチンペーパーなどでよく拭いてください。

・茶こしの目は、ステンレス製のものよりは荒いため、茶葉が大きい中国茶やハーブティーがおすすめです。

・1点1点手作業で制作しておりますので、サイズ、色味など写真と異なる場合がございます。

・当サイトに掲載のアイテムは全て転売を禁止しております。万が一転売が見つかった場合や、転売の恐れがある大量購入を見かけた場合は、今後サイトのご利用をお控えいただく場合もございますので、ご了承ください。

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・こちらの商品はクリックポスト対象外・宅急便でのお届けとなります。



商品情報



【寸法】
・高さ(蓋を含む):180mm
・横幅(取っ手、注ぎ口を含む):160mm
・本体直径:50〜55mm
・内容量:およそ300ml
*1点1点手作業で制作しておりますので、サイズは若干異なる場合がございます。

【素材】
耐熱ガラス
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